フジシステムレンタル

導入

本記事では、プリンターレンタルの相場と選び方を、2025年最新の情報を元にわかりやすくまとめています。原材料高や物流コスト上昇の影響で価格が動く中でも、月額のどこに費用が乗っているか（本体・保守・設置・カウンター単価）を可視化し、ムダなく最適構成を選ぶための判断軸を紹介しています。用途別の相場レンジ、印刷速度と月間枚数の考え方、相見積もりで確認すべき要点まで、実務でそのまま使える形でまとめています。まずは“総額で比べる”視点を押さえ、運用面とコスト最適化を両立させましょう。

プリンターレンタルの基本構造と料金内訳

プリンターレンタルの料金は、単に「本体を借りるだけの費用」ではありません。印刷に関わるコストをすべて月額にまとめた“オールインワン型のサービス”で、購入やリースに比べて費用管理がしやすいのが大きな特徴です。

レンタル料金の４つの構成要素

• ①本体レンタル料
  利用するプリンター・複合機の機種に応じた基本料金。A4卓上機とA3複合機では大きく異なります。
• ②カウンター料金（印刷単価）
  印刷枚数に応じて課金される費用。モノクロとカラーで単価が分かれ、印刷量が多い企業ほど重要な項目です。
• ③保守・メンテナンス費用
  トナー交換、部品交換、修理対応などを含む運用サポート。この項目の含有範囲でトータルコストが大きく変わります。
• ④設置・初期設定費用
  搬入作業やネットワーク設定、スキャン先登録などの導入支援にかかる費用。

料金を理解するための３ステップ

1. まず“構造”を把握（上記４要素）
2. 自社に関係する“要素”の含有範囲を確認
3. 最後に“相場”で妥当性チェック

レンタルプリンターの料金相場

相場を見るときの注意点

• 同じ月額でも「保守込み」か「本体のみ」かで費用構成が違う
• 「新品リース品」か「中古レンタル在庫」かで料金が変動
• 「設置費・返却費」が別途かどうかも必ず確認

たとえばA3カラー複合機を導入する場合、本体レンタル料が¥15,000でも、設置費やカウンター単価を含めると総額¥25,000前後になることがあります。見かけ上の月額だけで比較せず、「総コスト」で判断することが大切です。

まとめ：料金表は“結果”、まずは“構造”を理解する

• レンタル料金は「本体＋印刷＋保守＋設置」の総合サービス
• ほとんどのプランでトナー・修理費込み
• 相場は月¥3,000〜¥50,000で、用途と機種により変動
• 月額の安さよりも「何が含まれているか」を確認するのが重要

価格上昇の背景：原価高騰が生んだ“新たな常識”

ここ数年、プリンター業界では製造・流通コストの上昇が続いています。背景には、半導体不足・原材料高騰・輸送費上昇・円安といった複数要因が重なっています。2023〜2024年にかけては、主要メーカーが相次ぎ価格改定を実施し、業務用複合機では平均10〜15％の値上げが公表されています。

• 参考：商品の価格改定について | リコー
• 参考：商品・サービスの価格改定のお知らせ | 富士フイルムBI
• 参考：商品価格改定についてのお知らせ | キヤノンMJ

レンタルとリースの違いを３分で理解する

レンタルとリースの基本的な違い

レンタルとリースどちらを選ぶべき？

目安
・3年未満の利用 → レンタル ／ ・3年以上の利用 → リース

レンタルは「必要な期間だけ」「保守込みで」使えるため、サブスクリプション型のプリンター利用として位置づけられています。一方でリースは、長期安定運用を前提にコストを均等化する契約です。詳しくはこちら：レンタル・リース比較記事

カウンター料金の仕組みと注意点

「カウンター料金（従量課金）」は印刷1枚ごとに課金される仕組みで、月々の利用量に応じて請求されます。

一般的な相場（2025年時点）

“安いプラン”の落とし穴

見積書上の「基本料金」だけを見ると、印刷単価が高く設定されているケースがあります。「本体が安い＝カウンターが高い」「本体が高い＝カウンターが安い」というトレードオフ構造に注意しましょう。

月間印刷量による総コストの違い（例：月3,000枚）

料金を左右する３つの要素と印刷速度別の相場

料金を決める３つの要素

1. 機種スペック（印刷速度・機能）
   印刷速度（ppm）は価格を決める要素の一部（グレード指標）。速いほど本体価格・耐久が上がり、月額も高くなりがち。
2. 月間印刷枚数（想定ボリューム）
   印刷量に応じて最適プランが決定。多いほどボリュームディスカウントが効く場合あり。
3. サービス範囲（保守・トナー・設置費）
   フルメンテ型は安心だが月額はやや高め。本体のみ＋実費型は安価だが手間とリスク増。

印刷速度別の料金相場（2025年版・目安）

「速さ」より「適正」がコストを下げる

月2,000枚しか印刷しない企業が50ppmクラスの高速機を選ぶと、印刷単価はほとんど変わらないのに、月額が1万円以上高くなることもあります。速度は“必要十分”でOK。快適さより「自社のボリューム」と「使用頻度」に合致しているかが最重要です。

適正機種を選ぶための簡易チェック

• 直近３か月の印刷履歴を確認（コピーカウンターに表示）
• 月間平均印刷枚数を算出（例：5,000枚／月）
• カラー比率を概算（例：20％）
• 「枚数×カラー比率」の２軸で機種を選定

企業規模・業種別のおすすめ構成

業種・規模別のおすすめタイプ

“1拠点1台”の発想を捨てる

部門ごとに最適な機種を分けると、総コストが下がることも。例：
・経理部門：モノクロ印刷中心 → 低速モノクロ複合機
・営業部門：カラー提案書多め → 中速カラー複合機

短期レンタルの活用事例

こんなシーンで活躍

• 展示会やイベント：ブース内で資料やアンケートを即印刷
• 期間限定店舗やキャンペーン事務局：繁忙期だけ増設
• 仮設事務所・現場事務所：工期に合わせて設置・撤去
• 学校や自治体の臨時業務：卒業式・選挙事務などの一時利用

料金とサービス範囲（2025年時点の一般相場）

実例：展示会での利用ケース

あるイベント運営会社では、3日間の展示会で来場者アンケートを印刷するため、A3カラーレンタル機を2台導入。Wi-Fi設定とスキャン登録も業者が実施し、当日からスムーズに稼働できました。撤去作業まで任せられるため、スタッフは本来の業務に集中できます。

契約・審査・返却の実務ポイント

主な契約条件（2025年の一般的傾向）

契約時に確認すべき３つのポイント

1. 返却費が含まれるかどうか：距離や重量で1〜2万円の差が出ることも。
2. 設置・設定範囲の明記：Wi-Fi設定・スキャン先登録まで含むか。含まれない場合は別途費用。
3. 代替機の対応スピード：当日対応／翌営業日対応などSLA（サービスレベル）を確認。

返却や再契約の流れ

契約終了時には設置業者が機器を回収します。再契約を希望する場合、同一機種をそのまま継続利用できるケースも多く、リースより柔軟な運用が可能です。契約期間満了の１〜２週間前に連絡すればスムーズに引取日を調整できます。長期利用の場合、再契約割引が適用されることもあります。

相見積もりで失敗しない！チェックリスト

2025年のレンタルプリンター業者選定の3つのポイントと主なサービス例

選定の3つのポイント

1. 総額主義で比較：月額だけでなく印刷単価・設置費・返却費まで確認
2. 実運用に合わせて機種選定：ログで速度帯・サイズ・スキャン要件を把握
3. SLA重視：代替機時間・保守体制など“止まらない運用”を優先

主な法人向けレンタルサービス例（2025年時点）

いずれの事業者も、「設置費込み」「短期対応」「代替機保守対応」を強みとしています。特にフジシステムレンタルは、明朗な料金体系と短期契約対応の柔軟性で、イベントや短期導入にも適しています。

まとめ：価格変動時代こそ、“柔軟性”が最大のコスト削減策

• プリンター本体・インク・用紙はすべて値上がり傾向
• レンタルは短期・柔軟・保守込みで、価格変動リスクに強い
• 月額料金だけでなく「カウンター単価」「設置・返却費」を含めて比較
• 実運用に合わせた機種選定がムダを防ぐ最大のポイント
• SLA（保守品質）を確認し、信頼できる業者を選ぶ

価格変動が続く時代でも、印刷コストは工夫次第でコントロールできます。必要な期間だけ借りる「レンタル」という選択で、企業規模や用途に合った“ムリなく・ムダなく・止まらない”印刷環境を整えていきましょう。